アクリル(PMMA)の切削加工
アクリル(PMMA)について
アクリルは、正式名称を「ポリメチルメタクリレート樹脂」という汎用プラスチックです。アクリルの特徴は、なんといってもその透明性です。樹脂の中で最も高い透明性を有します。光透過率は約93%と、ガラスの約90%よりも高いです。また、耐衝撃性・耐候性も高いため、衝撃が加わる場所や、陽光や風雨などにさらされる屋外でも使用されています。
こうした優れた特長から、アクリルは「プラスチックの女王」と呼ばれ、水族館の水槽ガラスや、自動車のランプレンズ、飛行機の窓など様々な場所で使用されています。
アクリル(PMMA)の切削加工のポイント
アクリルは、切断・穴あけ・曲げなど加工の自由度が高く、加工性に優れていますが、割れやすいため、注意が必要です。(当社では、割れない独自の加工ノウハウを有しています。)
またアクリルは、加工後に透明性をより高めるため、バフ仕上げをすることがよくあります。その際、バフ仕上げ面は、高い面粗度が求められます。
アクリル(PMMA)の加工事例
攪拌装置のメインタンク
こちらは、攪拌装置のメインタンクです。チューブを繋ぐためのテーパーねじ加工も行っています。
本製品は、中の状態を確認しながら使用するため、透明度を確保する必要がありました。そのため、加工後にねじ穴以外の全面をバフ仕上げしています。
一般産業装置フランジ
こちらは、一般産業向け装置部品のフランジ部品です。装置内部の可視化のご要望があったため、アクリルにて製作を行いました。
形状を実現する際には、旋盤加工とフライス加工を用いて加工を行いましたが、それだけではアクリルの表面が白く濁ってしまうため、バフ仕上げにより透明度を確保しております。
アクリル(PMMA)の切削加工なら、樹脂・金属切削加工.comまでお任せください!
こちらの記事では、アクリルの特徴と加工事例についてご紹介いたしました。
樹脂・金属切削加工.comを運営する株式会社ハンシンでは、広大な敷地を活かして、五面加工機を始め、五軸加工機や複合加工機を保有しています。また、樹脂在庫を常備しており、短納期対応が可能です。
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