ポリカーボネート（PC）の切削加工

ポリカーボネート（PC）について

ポリカーボネートは、樹脂の中でも最も耐衝撃性に優れている樹脂で、汎用エンジニアリングプラスチックの一種です。透明でもあることから、金属のように視界をさえぎることなく使用できるため、警察が使用するバリスティック・シールド（防弾盾）にも採用されています。また、耐候性も高いです。

透明な樹脂（ポリカーボネート、アクリル、塩ビ）の中では、比較的耐熱性にも優れているため、「透明度を確保しながら、耐熱性や耐衝撃性もほしい」、という場合に採用されています。

ただし、アクリルと比較すると、曲げ加工や接着が適していないので、形状の自由度が限定されるというデメリットもあります。

ポリカーボネートは先述した、バリスティック・シールド以外にも、

・建築資材
・レンズ
・車のヘッドランプ
・スマートフォンのケースやボディ

などに使用されています。

ポリカーボネートは、耐衝撃性には優れているものの、エッジ部分に欠けが生じやすいです。送り速度が高すぎたり、すくい角が大きすぎると、エッジ欠けが生じやすいため注意する必要があります。

こちらは、産業用ロボットの爪で、2個対で使用する勘合部品です。

透明素材でかつ、ある程度の強度が必要だったため、ポリカーボネートを採用しています。

こちらの記事では、ポリカーボネートの特徴と加工事例についてご紹介いたしました。

樹脂・金属切削加工.comを運営する株式会社ハンシンでは、広大な敷地を活かして、五面加工機を始め、五軸加工機や複合加工機を保有しています。また、樹脂在庫を常備しており、短納期対応が可能です。

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